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八月の花と実(がんサバイバー・クラブ 8月寄稿)
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八月の上旬は、各地で猛暑の日が多くなります。
都会や平地ではギラギラと照り付ける太陽に、いささかウンザリ。涼しさを求めて、海や高原に行きたくなります。人には辛い季節ですが、植物たちは元気です。
とくに北海道や日本アルプスの高原では、世代を残すために花たちは、精一杯に葉を広げ、花びらを開いて昆虫たちを呼んでいます。霧ヶ峰高原では薄紫色のマツムシソウ、乗鞍の畳平では薄黄色のコバイケイソウ、八幡平の高原では早くも黄色いアキノキリンソウが、涼風にそよいで・・・。
また山口の瑠璃光寺の五重塔の傍では、ピンク色のサルスベリが祈りと共に、ひと時ですが夏の暑さを忘れさせてくれます。そして北海道の襟裳岬では、行く夏を惜しむかのようにツリガネニンジンや他の野草たちが、海風に揺れています。八月も下旬になると、朝夕は残暑のなかにも、時おり初秋の気配が漂いはじめます。 もう少しで過ごし易くなります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2018年08月01日
- 更新日
- 2018年10月08日 14時 14分