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秋深まる十一月の花と実(がんサバイバー・クラブ 2019年11 月 寄稿)
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季節は巡って、晩秋の候となりました。とくに夕方から短い時間で、夜を迎える秋の日暮れは「つるべ落とし」と表現されています。しかし昼間は暖かく、日本の各地で植物たちは、秋の澄んだ青空の下で元気です。福岡の庭では白いシュウメイギクが風に揺れ、東京の植物園では青紫色のリンドウが、花弁を半開きに咲いていました。
秋は実りの季節。オリーブの産地として有名な小豆島では、緑や濃い紫色の実たちが雨に濡れながらも、育って収穫を待っていました。大分の宇佐では滝近くの雑木林の中で、カラスウリのオレンジ色の実が、枯葉に混じって晩秋の風情を高め・・・、そして山形の銀山温泉の近くの原野には、ツルリンドウの赤紫色の実たちが、地面近くを這っていました。植物たちは多様性を秘めて、間もなく訪れる冬に向かって準備をし始めているようです。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年11月01日
- 更新日
- 2019年11月01日 12時 20分