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スズカケノキ(鈴掛の木、別名プラタナス)の四季
Four seasons of sycamore
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スズカケノキ(鈴掛の木、篠懸の木)は落葉する高木で、属の学名プラタナスでも呼ばれます。春に、淡い黄緑色の雌花と雄花が、別々の葉の付け根に頭状の花序を付けます。高い木を渡る春風に、ソヨソヨ・・・、ザワザワとゆれるカエデに似た大きな葉。晩秋には、カサカサと聞こえます。音にも季節の風情が感じられます。
この木で特徴的なのは、なんと言っても実です。長い柄の先に垂れ下がる球形果。この果実も季節と共に変化して行きます。春の小さな黄緑色の実が、夏には痩果をまとった大きな実へ。そして秋、茶色に色づいて行き、冬には褐色となった実の多くが、寒風に揺れながらも、枯葉を落とした枝にしっかりと付いている姿は、神々しさを感じます。そして、早春の芽吹きを見守り、やがて静かに大地へ帰って行きます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年04月11日
- 更新日
- 2020年12月22日 08時 44分