TOP > テーマ別おすすめ画像 > コバンソウ(小判草)の春から夏
テーマ別おすすめ画像
コバンソウ(小判草)の春から夏
Greater quaking grass: from spring to summer
/
コバンソウ(小判草)は地中海沿岸を原産とするイネ科の一年草です。明治時代に観賞用として渡来し、現在は野生化していて、道路の端や荒地・原野に生息しています。和名が示すように、まさしく小判によく似た実が特徴・・・。花壇やドライフラワーとして、人気があります。
早春に柔らかくて細いみどり色の葉をだし、晩春ごろから初夏にかけて、茎の先に円錐形の花柄を出します。そして細い茎に数個ずつ、まばらに花穂をつけます。長さ1〜2cm、幅1cmぐらい。花びらは雄しべや雌しべの根元につく、「りん皮」と呼ばれる小さな突起で、花びらが退化したものとのこと。
初めは緑色をしていますが、熟すると黄緑色を帯び、さらに次第に色づき、夏も遅くなるころには、黄金色に輝きます。この時期の細い柄につり下がった姿・・・まるで小判や昆虫の卵と間違われるような形です。長い柄に垂れ下がり、風に揺れる姿は風情があります。
野原で群生したコバンソウに出会うと、立ち止まり膝をまげて、見入ります。その時、風がなければ息を吹きかけて、小判のような実を揺らします。あどけなさで答えてくれる野草です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2009年11月29日
- 更新日
- 2016年09月26日 11時 02分
![[211097]](/data/ph/s/20121029/211097.jpg)
![[337427]](/data/ph/s/20170720/337427.jpg)
![[13952]](/data/ph/s/20030424/13952.jpg)
![[74036]](/data/ph/s/20060608/74036.jpg)
![[13591]](/data/ph/s/20021203/13591.jpg)
![[337428]](/data/ph/s/20170720/337428.jpg)
![[11110]](/data/ph/s/20020827/11110.jpg)
![[11112]](/data/ph/s/20020827/11112.jpg)
![[13953]](/data/ph/s/20030418/13953.jpg)
![[337429]](/data/ph/s/20170720/337429.jpg)
![[11684]](/data/ph/s/20020909/11684.jpg)
![[74035]](/data/ph/s/20060608/74035.jpg)
![[275579]](/data/ph/s/20150916/275579.jpg)
