癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　ヒゴタイ（平行帯・平江帯）は朝鮮半島の中部から南に分布し、我が国では阿蘇高原や久住高原で群生する多年草です。アジア大陸と九州が陸続きであった時代、太古の名残りを示す大陸性の植物とのことです。何と言っても、花が魅力的で特徴的です。ルリ色に輝く、丸くて毬状の球花。一つ一つの小さな青い小花が集まって、数ｃｍから５ｃｍ大の毬状の球花へ。高原の草地で、群生したヒゴタイの花が林立して、初秋の風に揺れる姿・・・、忘れられない風情を感じます。 　新緑の葉から、次第に茎が伸びて・・、その先にできた小さな頭部が膨らみつつ、淡いブルー色を帯びて行き、８月には濃い青色・瑠璃色に変化します。花の大きさや色合いを見ながら、期待通りのルリ色の球花に出会うと、また来年も見たくなります。ヒゴタイは九州の高原を彩る花です。（潮 信輔）