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ユリノキの四季
Four seasons of tulip tree
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ユリノキ(百合の樹)は北アメリカ原産の落葉する高木で、わが国へは明治の初期に渡来したと云われています。葉先は浅く2つに分かれ、その形が着物の半纏に似ていることから、別名ハンテンボクとも。緑の葉に紛れて、見過ごすような緑色のつぼみをつけます。そして初夏に約5cm大で、チューリップの形又はお椀の形をした花を、高い枝にたくさん咲かせます。3枚の萼片の上に、淡くて上品な黄緑色の花弁。オレンジ色の斑紋をともなっています。果実は細長い翼果がたくさん集まった集合花で、ローソクの炎の様な形をしています。 秋には樹冠の全体が黄葉し、その美しさが際だちます。そして落葉の後も、花の名残りが長い間、多くの枝に残って、冬の青空を飾ります。シルエットのように・・・。ユリノキは葉も花も実も、それぞれ味わい深いものがあります。
”花ことば”は、”田園の幸福”。ユリノキは私が最初に好きになった植物で、いつも会いたくなります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2016年12月21日
- 更新日
- 2021年06月09日 10時 58分