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ホウチャクソウの春から秋
Houchakusou: from spring to autumn
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ホウチャクソウ(宝鐸草)は、日本の全国に自生する多年草です。森や雑木林で樹木の間がひらけた日陰に、よく群生します。春先に地面から互生する長楕円形の葉が伸びてきて、草の丈は30〜60cm。茎が枝分かれし、4月〜5月ごろ、長さ2cmほどの白い花が1〜3個、釣り鐘状に垂れ下がって咲きます。花の先端部が緑色をおびるのが特徴。宝鐸(ほうちゃく)とは、垂れ下がって咲く花の姿が、お寺の軒先の四隅につり下げられる風鈴状の飾りである宝鐸に似ていることから。花被片は6枚で、3枚の花びらと3枚のガクから成り、木漏れ日やそよ風を受けて、チラチラと揺れます。
そして夏、花は緑色の球形の実へ・・・・・・。秋には青紫色へと、熟して行きます。とくに青紫色の丸い実は、陽を受けて神秘的に輝きます。まるで宝石のようです。ホウチャクソウ(宝鐸草)は、葉も花も実も、清純で可憐です。気品もあります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年01月02日
- 更新日
- 2016年10月01日 15時 31分