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ナツフジの夏から初冬
Natsufuji: from summer to early winter
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ナツフジ(夏藤)は日本固有種で、関東から西日本にかけて林縁などに自生する、つる性の落葉する低木です。名前の由来は、夏に藤によく似た花序をつけることから。つるは左巻きで、葉はふつう10〜15枚からなる奇数の羽状複葉です。夏に葉腋から長さ約20cmの総状の蕾を出し、やがて淡い黄白色の蝶形花が多数咲きます。その姿は、清潔で清純そのもの・・・・・・。花が散ったあとには、細くてやや赤みを帯びた実が垂れ下がります。 秋、細い果実は茶色に熟し、はっきりとした豆果としての形へ。そして初冬、細長い果実ははじけて2裂し、命を次の世代に託して、種子を飛ばします。あまり目立たない植物ですが、日本固有種としての役目を果たし続けています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年01月24日
- 更新日
- 2016年09月12日 14時 34分