癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　トリカブト（鳥兜）はキンポウゲ科トリカブト属の総称で、わが国には約３０種類が自生しています。多年草で山林や山筋など、比較的湿気の多いところに生えています。名の由来は花の形が、古来の被り物である鳥兜・鳥帽子に似ていることから。 　有毒の植物として有名ですが、漢方薬としても用いられています。茎は直立して高さが約１ｍぐらいで、葉は３〜７つに中裂します。夏に散房花序をつけ、１つの花の大きさは３〜４ｃｍ。花の色は青〜紫色で、ひっそり咲いている姿はあくまで清純かつ可憐です。 　花言葉は「人間嫌い」、「騎士道」、「美しい輝き」など。約１５年ほど前に、有毒のトリカブトとは知らずに、初めて森陰でトリカブトの花を見ました。その淡く澄んだ紫色の花の美しさに、心を奪われたのを思い出します。花言葉の１つに「美しい輝き」があることを知り、少し安心しました。 　山に生えたヤマトリカブトの四季を、追ってみました。蕾から花へ変わって行く姿は、可愛らしいものです。（潮 信輔）