癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

シルクロードは中央アジアを東西に横断する古代の交通路で、中国からオアシス都市を経由し、パミール高原を経て西アジアへ到る文明・文化の道でした。そして敦煌はこのシルクロードの交通の中枢として、また東西文化が最初に出会う交流の中心地として栄えてきました。海抜1,100ｍを超す高地に位置し、ゴビ砂漠に連なる砂漠性の気候の下、人口約15万のオアシス都市である敦煌･･････。今回、秋の群青の空の下、敦煌がオアシス都市であるということを、豊富な果物市場で知りました。店先や露天に並ぶスイカ、リンゴ、何種類もあるブドウ･･････。また敦煌のシンボルである琵琶を奏でる女像が建つ中心部から車で少し離れると、ゴビ砂漠が四方に広がります。そして近郊には、時間ごとに変化する鳴沙山、古代の仏教美術の宝庫である莫高窟、漢時代に築かれた西域進出の最前線の砦であった玉門関など･･････。敦煌とその近郊は、歴史と時の流れを、ひしひしと感じさせてくれる所でした。（潮 信輔）