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早春の横浜「称名寺と周辺」
Shomyo-ji Temple and Kanazawa-Bunko Museum in Yokohama
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神奈川の「称名寺」は、横浜市の金沢文庫に隣接した真言律宗の寺です。鎌倉時代の北条実時が開基し、金沢北条氏一族の菩提寺として発展した称名寺、山号は金沢山。境内は国の史跡に指定されています。 まず朱塗りの四脚門で切妻造りの「赤門(惣門)」。この門から桜並木の参道を歩くと、その先にあるのは質朴な風格に富んだ「仁王門」です。入母屋造りで軒唐破風付の楼門で、左右には仁王像が守護しています。禅宗様の入母屋造りの堂々たる「金堂」、宝形造りで茅葺き屋根の「釈迦堂」、広い「池泉庭園」、池面を響き渡るであろう梵鐘などが続きます。 今回、十数年ぶりに訪れた称名寺。名高い赤い欄干の「反橋」は、工事中でした。しかし前と同じように、堂や伽藍のほとんどが静寂に包まれ、ひっそりと歴史を語っていました。そして周りを散策した後、トンネルを抜けると隣接する県立金沢文庫へ…。 この文庫は称名寺と関係が深く、実時が収集した文学、歴史や仏教などの多くの文化財や書籍などが収められています。神奈川の称名寺と金沢文庫は、共に仏教と学問の大切さを、時を越えて示しています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年07月29日
- 更新日
- 2019年07月29日 14時 24分