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つつじ寺「大興善寺」の春
Azalea in Daikouzen-ji Temple
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佐賀の基山町にある大興善寺は、天台宗別格本山で、1300年の歴史がある古刹です。奈良時代に創建され、その後の戦乱に伴う栄枯盛衰を経た寺院。大正時代から植え始められたツツジで、今は全国的に「つつじ寺」の愛称で知られています。 まず急勾配で長い石段の参道の両脇には、色とりどりのツツジが咲いて、人々を招きます。そして裏山に入ると、約5万本のツツジが、本堂の裏手に広がる山や森林に咲き乱れています。一番人気は、山の斜面全体を覆う「一目一万本」と呼ばれるところ。森の緑を背景にして、白、ピンク、紫、朱、赤色のツツジが映えます。国内最大の規模といわれ、満開で染めあげられた景観は見事です。ひんやりした杉林を通して、ツツジの甘い香りが漂って、時々、ウグイスが色と香りに誘われるように囀りました。 8年ぶりに訪れた春の大興善寺、変わることなく、やはり素晴らしい一面のツツジでした。楽しい想い出を運んでくれて、至福の時が過ごせました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2009年07月30日
- 更新日
- 2016年09月26日 11時 57分