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ハルリンドウ(春竜胆)の蕾から花へ
Harurindou( Japanese gentian): from bud to flower
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ハルリンドウ(春竜胆)は東アジア原産の二年草で、わが国では本州、四国、九州の日当たりが良くて、やや湿った山野に生えています。リンドウは秋に咲くものが有名ですが、春に咲くことから名前はハルリンドウ(春竜胆)。秋に芽生えてロゼットで冬を越し、翌年の3月から5月ごろに咲きます。群生することが多くて、里山や里村の環境を好み、春を彩る花たちの一つです。 高さは10センチ以下と小柄で、花茎の先端に数センチの鐘形で鮮やかな青色や青紫色の可憐な花を咲かせます。上向きに咲いた花冠の先は五裂し、その間には副片を伴います。そして内側には茶褐色の斑点が、縦に線状にならびます。 朝に日の光を受けて開花し、夕方には閉じます。晴天を好み、ぱっちりと開いた青い星型の花・・・、晴れた青い空によく似合います。そしてそのような晴天の里山では、時にはウグイスのさえずりを誘います。 春の里山を歩くときは、何時もこのブルーの宝石のような花をさがします。そしてこの可憐な花に出会うと、腰をかがめます。花言葉は「清潔な人」。その言葉がぴったりと当てはまる可憐で清純な花です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2024年04月25日
- 更新日
- 2024年04月25日 11時 36分