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冬・氷雪期の平泉「毛越寺」
Winter of Motsu-ji Temple in Hiraizumi
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平泉にある毛越寺は、奥州の藤原氏によって造営されたお寺で、平泉文化を象徴する史蹟のひとつです。天台宗の別格本山で、山号は医王山。奥州に咲いた仏教文化を代表し、その浄土思想が濃くこめられています。当時は堂塔が4十余、禅房も5百余あったとのこと。
今も金堂、開山堂、常行堂などが、当時の面影を残しています。また時代の栄枯盛衰をへて、多くの建物は消失しています。しかし大泉が池を中心とする「浄土庭園」とその池の周りには、金堂園隆寺、南大門、嘉祥寺、講堂など多くの伽藍が、礎石群として跡を残しています。国の特別史跡、特別名勝の指定を受けていて、仏教文化、平泉文化の思いが、ひしひしと伝わってきます。
秋の紅葉に映えた毛越寺に惹かれて冬の姿も見たくなり、2年2ヶ月ぶりに訪れました。雪が残り、ほぼ氷結した大泉が池のまわりで、建物も多くの礎石群も冷風の中、気高く迎えてくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年05月28日
- 更新日
- 2020年01月01日 18時 31分