名所旧跡:No.104 吐魯番[トルファン](シルクロード) (亜細亜の名所)
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「吐魯番[トルファン](シルクロード)」の動画
「西遊記」で有名な火焔山
西遊記は、中国の明(16世紀)の時代に書かれた伝奇小説で、僧である三蔵法師が三神仙(神通力を持った仙人)、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を供に従え、さまざまな冒険をしながら天竺へ経を取りに行く物語である。(著者は呉承恩で、江蘇省生まれの官吏・詩人)
「西遊記」の舞台となった火焔山は、火焔山に棲む妖怪牛魔王と女仙人・鉄扇公主が、行く手をさえぎる火焔に三蔵法師と孫悟空たちが、彼らを退治し芭蕉扇で火焔を消し、緑豊かな地にして天竺の旅を続けたと言われています。
火焔、火の山と呼ばれるように、火焔山は夏の暑さが厳しく、最高気温が40℃を超える日が年に約40日もあり、降雨量も少なく風の強い場所としても有名で「炎熱の地トルファン」の代名詞とまで云われるほどです。
トルファン盆地の北端に長さほぼ100kmにわたって屏風のように連なっており、最高峰は851mで文字どおり赤い山肌が延々と続き、実際に炎のような陽炎(かげろう)がたつといいます。
イスラム化と外国人探検家による破壊が惜しい
火焔山の谷間にある「ベゼクリク千仏洞」は、6世紀〜14世紀頃の石窟寺院です。石窟内には美しい仏教壁画があったそうですが、イスラム教徒や西洋の探検隊に剥がし取られ、現在ではわずかしか残っていないそうです。
トルファンは中国・新疆ウイグル自治区の東部にあるオアシスの町で、中国の最低地(標高〜154m)として知られるトルファン盆地の北縁にあります。
ウルムチから南東110km程にあり、人口は17万で、7割を占めるウイグル人は多くがイスラム教徒です。
名 称/トルファン(とるふぁん【吐魯番】)
所在地/中華人民共和国・新疆ウイグル自治区トルファン市