名所旧跡:No.106 鳴沙山(シルクロード) (亜細亜の名所)
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「鳴沙山(シルクロード)」の動画
美しい砂丘が連なる鳴沙山
シルクロードで最も美しい砂丘が連なる「鳴沙山」は、敦煌市の南西5kmにあり、東は莫高窟のある岩壁の頂上から、西は党河の河口までの長さ40km、南北の幅20kmの地帯をいいます。
特徴は砂の粒子が細かいこと。5色(赤・黄・白・黒・橙)の細かい沙(砂)でできた、緩やかな曲線が優雅で美しい山の最高峰は標高1,715mもあり、その細かい粒子の砂の山々が描く稜線は美しく息を呑むほどです。
また、高所から滑り降りると、ゴーゴーと雷のような音が聞こえるところから「沙(砂)が鳴く山」という名がついたといいます。
頂上で駱駝の隊列を眺めて
ここは昼夜の温度差がとても激しく、日中は砂が熱く灼けているので、日が傾く頃に裸足で砂山に登ります。
夕日に照らされた鳴沙山は黄金色に輝きはじめ、緩やかな曲線の日向と日陰の明暗を曲線でクッキリと描き出した空間はとても幻想的です。
また、頂上からの眺めも見事で、延々と砂山が続く中を駱駝が隊列を組んでゆっくりと歩いてゆく姿が見えます。
駱駝(らくだ)の背に乗って鳴沙山の麓まで行くツアーがあり、「月の砂漠」の雰囲気を味わうことができます。
ラクダの背中の瘤(こぶ)の中には脂肪が溜まり、長い間食べなくても脂肪からエネルギーの補給ができようになっています。まつげが長く、鼻の穴を開閉できるので、眼や鼻に砂が入りにくいので、砂漠で重宝されています。
現在、野生のものはアルタイ山脈山麓のゴビ砂漠に数百頭生存しているといわれるが、絶滅が危惧されています。
名 称/鳴沙山(めいさざん)
所在地/中華人民共和国・甘粛省敦煌市