名所旧跡:No.124 杵築・大原邸 (凛とした和を感じて)
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回遊式庭園をもつ杵築を代表する武家屋敷
杵築藩の上席家老大原氏の屋敷であり、その格式は杵築一と評されています。
堂々とした長屋門をくぐると、目に飛び込んでくる重厚な茅葺屋根は息を呑むほど。母屋は10の和室を持ち、接客部屋と居住部屋とが完全に分離されている点は、武家屋敷で他に類を見ない構造です。
何と言っても必見は豪華な池泉回遊式庭園。中島を持つ池は大きく、カエデなど四季折々の美しさを堪能でき、母屋から眺める庭園は趣があります。
北台と呼ばれる台地に由緒ある敷地
宝暦年間(1751〜1764)、相川東蔵がこの地に住んだのが最古の記録で、のちに中根斎、岡三郎左衛門が住み「桂花楼」と呼んでいました。
天保3年(1832)に岡三郎左衛門は「桂花楼」ごと別の場所に移り住み、ここは御用屋敷となりました。
明治元年(1868)の絵図には「大原家」と表記されていますが、詳細は不明です。
人も住んでいないのに、土間では釜戸からモクモクと煙と蒸気が立ち上っていました。この土間での釜焚きは、茅葺き屋根の防虫対策で、毎日行われるようです。
名 称/大原邸(おおはらてい)
所在地/大分県杵築市大字杵築字北台207