名所旧跡:No.13 龍安寺 (京都紀行)
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禅苑の名刹
本尊、釈迦如来。臨済宗妙心寺派に属し大雲山と号した龍安寺は、宝徳2年(1450)、室町幕府官領・細川勝元が、徳大寺家の別荘を譲り受けて寺地とし、妙心寺の義天玄承を開山として創建されたものです。
その後、応仁元年(1467)から11年間続いた応仁の乱の戦火で焼失して、長享2年(1488)、勝元の子である政元が再興したが、寛政9年(1797)、火災で方丈・仏殿・開山堂を焼失したため、西源院方丈を移築しました。
衣笠山を背景とした枯山水の庭として有名な石庭は、油土塀で囲まれた東西約30m、南北約10m余の長方形の白砂の庭に、15個の石を巧みに配置した簡素な禅庭は「虎の子渡し」の名で知られる名庭です。しかし、世界的にも知られる名園ながら、作者も制作年代も不詳とのことです。
平安時代の庭園の名残
石庭がある方丈へ行くまでに、鏡容池(きょうようち)という平安時代の庭園の名残をとどめた池があります。
弁天島などの島が浮かび、周囲には松や常緑樹がめぐっており、回遊すると四季折々の花が楽しめます。
方丈の北側にある茶室蔵六庵の露地には水戸光圀寄進の「知足のつくばい」もあります。
また寺の後ろ側には第66代一条天皇を含め5人の天皇の陵墓があるそうです。
名 称/龍安寺(りょうあんじ)
所在地/京都市右京区龍安寺御陵下町
平成6年(1994年)、「古都京都の文化財」として日本で5番目となる世界遺産に登録されました。龍安寺もその一部として知られています。
世界遺産 登録年/1994年(平成6年)
世界遺産登録種別/文化遺産