名所旧跡:No.14 蓮華寺 (京都紀行)
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再建当時のままの佇まい
洛北の若狭街道に建つ蓮華寺は、元々は今の京都駅付近(七条通)にあった浄土教系の古寺で、応仁の乱(応仁元年(1467)〜文明9年(1477))の後荒廃していたが、寛文2年(1662)、加賀前田家の老臣・今枝民部近義が、祖父・今枝重直の菩提のために、この地に移し再興しました。
再興の際には狩野探幽、木下順庵、隠元禅師など当時の著名人が協力したと伝えられています。尚、本堂、鐘楼堂、井戸屋形、庭園は創建当時のままです。
名画のように…
高野川支流の水が満ちる池に鶴亀ニ島を配した庭は石川丈山作と伝えられ、江戸時代の名庭のひとつ。
書院の奥から建物を額縁に見立てて庭を眺めると、名画でも見ているような空間が広がります。
また、六角形の笠をつけた珍しい形の石灯籠は「蓮華寺型石灯籠」といわれています。この時代に造営された茶庭では、よく見かけられるものとのことで、トレンドの発祥は蓮華寺だったのでしょう。
弘法大師の「きゅうり封じ」の秘法でも有名な寺院です。
名 称/蓮華寺(れんげじ)
所在地/京都市左京区上高野八幡町