名所旧跡:No.149 円形分水(熊本・山都) (先代の叡知)
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通潤橋を陰で支える“縁の下の力持ち”
円形分水(円筒分水)は笹原川の水を、通潤橋の先にある「白糸台地」と、「野尻・笹原地区」に分配して送る分水装置です。分配の割合は「7:3」。これは水田の作付け面積の割合と同じです。
通潤橋は、安政元年(1854)に白糸台地に水を送るために架けられ、現在も100ヘクタール以上の水田に水を供給しています。が、この円形分水は通潤橋が架橋されて約100年後の昭和31年(1956)に作られた物です。
この間、白糸台地に水を安定供給できなかったことや、「野尻・笹原地区」との水の利権争いもあったことでしょう。
見て解りやすい公平感
サイフォンの原理を利用して円中心部に水を導き、その水が縁を越して流出する際に、外部に設けた仕切りで分配するものや、縁部に設けた穴の数によって分配するものなどがあります。
(福島県、神奈川県、長野県、大分県と、この熊本県の円形分水など)
名 称/円形分水(えんけいぶんすい)
所在地/熊本県上益城郡山都町野尻