名所旧跡:No.16 九酔渓 (自然味豊かな名所)
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「九酔渓」の動画
千変万化の美しさ
筋湯温泉から流れる千歳川と、九重山法華院を源とする鳴子川が出会うところにある、Y字形の渓谷。およそ2キロにわたって断崖絶壁が続き、そこには直径1メートル以上のモミ・ツガ・カツラをはじめ、針葉樹や広葉樹が原生林をつくり出し、春夏秋冬さまざまな姿を私たちに見せてくれます。なかでも初夏の新緑と秋の紅葉は、渓谷という舞台にも引き立てられ、見事な美観を呈しています。
またここは深い渓谷になっているため、日光のあたり具合で紅葉の見え方がかなり変わります。それは1時間ほどの散歩道でも、行きと帰りでは違って見えるほど。これは九酔渓ならではの醍醐味です。
滝の競演
九酔渓は、滝の名所でもあります。
昔はいたずら好きな猿達が戯れていた「猿落しの滝」、真下から見上げると幾重にも折れ曲がって落ちている「七折れの滝」、となりにある岩が光の角度によって天狗に見える「天狗の滝」など、見どころは豊富。
車で通過するだけだと見落としてしまうそうなので、日常を忘れてぶらりと歩いてみては?
九酔渓から鳴子川の川上へ行くと、83メートルの落差を持つ「震動の滝」があります。水量の多いときは周囲を震わせているように思えるほど勇壮で、「日本の滝百選」に認定された、西日本屈指の滝です。
またその近くには、川端康成が訪れた「筌ノ口温泉」もあります。
名称/九酔渓(きゅうすいけい)
場所/大分県玖珠郡九重町