名所旧跡:No.38 友泉亭公園 (凛とした和を感じて)
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「友泉亭公園」の動画
世に堪えぬ 暑さも知らず 湧き出づる 泉を友とむすぶ庵は
という和歌にちなんで「友泉亭」と名づけられ、宝暦4年(1754年)に筑前藩黒田家6代藩主・継高公が別荘として設けました。
樋井川のせせらぎが聞こえ、福岡城も遠望できるこの場所で、黒田家の遊興や保養、また藩政など諸般の機密を要する合議の場として利用されていたようです。
市民のための歴史公園として整備し開園
明治維新後、しばらくは樋井川村の小学校や役場として使用されていました。
その後は荒廃した状態でしたが、昭和56年(1981)、福岡市が市民のための歴史公園として整備し開園しました。
約3000坪の敷地にひろがる純日本庭園は、その池とともに見事なものです。
園内には、黒田藩の家風を反映させ、「質素・堅実・実用的」に再現された本館をはじめ、「如水庵」と「章山庵」の2つの茶室、四季折々にはツバキ、ウメ、ツツジ、フジ、ハナショウブ、モミジなどが彩りを添えて、「四時美観を呈せり」と記された昔の姿を思い浮かべることができることでしょう。
回遊する鯉の群れを観賞できる大広間では、美しい日本庭園を眺めながら、お抹茶を楽しむことが出来ます。
四季を問わず観賞できる庭園ですが、120本のモミジが色づく11月末、新緑の5月の訪問がおすすめです。
名 称/友泉亭公園(ゆうせんていこうえん)
所在地/福岡市城南区友泉亭