名所旧跡:No.71 シェーンブルン宮殿 (欧州の名所)
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「シェーンブルン宮殿」の動画
女帝マリア・テレジアの時代に大増改築
1700年に完成したハプスブルク家の夏の離宮で、1744年からマリア・テレジアによって大規模な増改築を施され、「東のヴェルサイユ」と賞された宮殿で、両翼の端から端まで180mあり、正面右側翼には宮廷劇場があります。
内装は貝や花・唐草模様などをモチーフとした繊細かつ優雅な雰囲気を醸し出すロココ様式で統一されています。なかでも大ギャラリーの天井に描かれた、力強い表現と鮮やかな色彩が特徴のフレスコ画は必見です。(内部は撮影禁止のため、紹介できないのが残念です。)
宮殿は、あらゆる部屋を合計すると1,441室あり、現在でも一般市民が住んでいる部屋があるというのは驚きものです。
歴史の舞台
この宮殿では、天才モーツァルトの初の御前演奏(1762)。
ナポレオンのオーストリア遠征(1805,1809)時の居城。
「会議は踊る、されど進まず」のウィーン会議開催(1814)などの、歴史的舞台としても知られています。
また宮殿の広い庭園内には動物園もあり、大きさは東西約1.2km、南北約1kmで、1779年頃から公開されています。
宮殿の向かいの丘にはコリンの戦い戦勝記念の「グロリエッテ」という見晴台のような建物があり、ここからは周囲が一望できます。(現在は1階にカフェが入っています。)
名 称/シェーンブルン宮殿と庭園(しぇーんぶるんきゅうでんとていえん)
所在地/オーストリア 下オーストリア州 ウィーン13区
世界遺産 登録年/1996年
世界遺産登録種別/文化遺産