名所旧跡:No.73 莫高窟(シルクロード) (亜細亜の名所)
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「莫高窟(シルクロード)」の動画
当時の仏教芸術の集大成
中国三大石窟の一つでもある莫高窟が造られ始めたのは、4世紀中頃といわれています。
それから約1000年間にわたって、鳴沙山の東の断崖1.6kmの間に、2段〜3段の層をなして掘り続けられた石窟の総数は1000窟を超えるといわれ、現在判明しているのは500窟弱。
その中に2400余りの仏塑像が安置され、壁画の総面積は約4500平方mになるそうです。
壁画の多くが仏教思想を表したもの
調査の結果、最初に創られた石窟は現在の中心部にあたり、両端にいくにしたがって新しい石窟が出来ていったと推測されています。
どの石窟の四面は華やかな壁画などが描かれ、正面奥の須弥檀(しゅみだん)の上に塑像が並ぶものがほとんどです。
壁画は経典の内容を絵画で表現したようなものが一般的ですが、その時代の風俗や生活、農耕作業、漁業、武力による争い事の模様なども描かれています。
莫高窟は千佛洞とも言われ、当時の仏教芸術の集大成といっても過言ではない遺跡です。1987年には中国では初めてのユネスコ世界遺産に登録されました。
名 称/莫高窟(ばっこうくつ【モーガオクー】)
所在地/中華人民共和国・甘粛省敦煌市鳴沙山
世界遺産 登録年/1987年
世界遺産登録種別/文化遺産