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タンポポの綿毛・種子の風情
Dandelion puffballs and seeds
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タンポポ(蒲公英)はユーラシア大陸に広く分布する、キク科タンポポ属の総称です。我が国でも日当たりのよい草地で、よく見かける生命力の強い多年草です。春から秋にかけて長い期間、陽だまりに点々と咲く丸いタンポポの黄色い花・・・。皆に親しまれています。
そして花のあとには、白い綿毛(冠毛)のついた種子をつくります。名前の由来は、この種子の冠毛が、丸く集まっているようすから・・・。綿を丸めて布などで包んだ「たんぽ」に似ていることからとのこと。半球形で、白く鞠のように集まったその姿は、愛嬌があります。そして、ふっと・・・息を吹きかけると、落下傘のように飛んでゆきます。その姿に風情を感じます。
やがて、まんまるで、ふわふわした白い綿毛の集まりも、千切れてゆきます。風の向きや、ちょっとした位置の違いで、綿毛の残り方も微妙に異なります。斜めに削られたり・・・、中心部から離れたりしながら、姿を変えて行きます。そして小さくて細長い一本の白い綿毛となって、空を舞い・・・、再び見知らぬ旅先で、新たな生活を始めます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年01月20日
- 更新日
- 2016年10月01日 15時 01分