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日南海岸「青島」の植物たち
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日南海岸にある青島は、周囲が約1.5kmの小島で高さも6m程度の小さな島で、宮崎を代表する観光スポットです。この小さな青島は、ビロウ樹、大きなシダなど27種類の熱帯〜亜熱帯性の植物が多く自生しています。国の特別天然記念物に指定されています。 また島の周囲は鬼の洗濯板(岩)と呼ばれる奇岩で囲まれていて、島も周囲も、南国の風情にあふれた魅力的な小島です。
島内に自生する植物は74科、226種におよぶとのことです。青島を代表する亜熱帯植物として、とくにビロウ樹が有名。椰子科の植物で、その数は約5千本にもおよび、樹齢が約300年の古木も。また島にある神社の傍には、ご神木として「柞(ゆす)樹」と「アコウ樹」があります。前者は宮崎県を中心とする日本南部の地方にのみに自生して、縁起の良い大木で、その枝葉は古くから神社の祭祀に用いられて来ました。また後者のアコウ樹は、それぞれの小さな幹が根をおろし、共同して大きな幹を形成し、枝を広げている姿から、「親孝行の木」とも言われ、その葉は古来より「命の再生」の象徴ともみなされているとのことです。
海辺にはいろいろな野花が咲いています。 白いハマユウ、ピンク色のハマナタマメ、薄青紫のハマゴウ。浜風に花弁を揺らしていました。海岸にそって生い茂る林を見ながら、いろいろな色合いの花たちと語らいながら、潮騒を聴きながらの散策・・・。青島の平穏で暖かい自然の恵みに、心は和み、潤いを得ました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年03月22日
- 更新日
- 2023年08月02日 15時 43分