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ネジバナの四季(蕾から実へ)
Ladies' tresses: from bud to fruit
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ネジバナ(捩花)は北海道から九州、朝鮮半島、中国、ヒマラヤに分布する小型のラン科の落葉する多年草です。日当たりがよくて、背が低く湿気のある草地や芝地に自生。この植物の特色は花にあります。小さな穂状の花序を多数、細長い花茎に密着させるようにつけ、しかもその花が花茎のまわりに螺旋状に並んで咲くことからこの名があります。別名は「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「モジズリ」、「ねじり草」。螺旋の向きはとくに決まっていないとのこと。
葉は線形で、やや厚みを帯びた数枚が、5〜6cmほど地面から立ちあがります。そして5月ごろ、花茎は真直ぐ上に15〜25cmほど伸びてきて、先端に緑色の子房をつけます。子房は茎に沿って上に伸び、やがて、蕾から開花へ。花は5月ごろから咲き始め、梅雨ごろに見ごろをむかえます。
小さな花は真横に向かって咲き、淡紅色ですが濃いものから薄いものまであり、稀に白い花も・・・。5弁花で花茎の周りに、ピンクの花が螺旋階段のように並びます。その姿が可愛らしくて、山野草としても人気があります。接近して良く見ると、ちゃんと「ラン科」の花の形をしています。
母が好きだった花で、梅雨に濡れながらも可憐な花を咲かせるネジバナ・・・。その気品ある立ち姿を毎年、探しながら散歩します。花言葉は「思慕」、「秘密の思い出」、この花にぴったりの花言葉と思います。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年02月24日
- 更新日
- 2020年02月24日 11時 34分