TOP > テーマ別おすすめ画像 > ハマナタマメの蕾から実へ
テーマ別おすすめ画像
ハマナタマメの蕾から実へ
ハマナタマメ(浜鉈豆)は本州、四国、九州、南西諸島に分布するつる性の多年草です。主に熱帯から亜熱帯の海岸に生育する海岸植物。地下茎は地の中を長く伸び、地表では、他の植物に良く巻き付きながら成長して行きます。茎の生育も旺盛で、群落を形成しながら、浜辺の広い面積を覆おようになります。
葉に特徴があります。黄緑〜濃い緑色の葉は、小葉が左右に一枚、先端に一枚あります(三出複葉)。厚くて質感に富んだ丸みのある円形~卵形の葉・・・・。長さ6〜12cm、幅4〜10cmにもなります。7月頃に花を咲させます。葉腋から長い柄を出し、その先に薄桃色の可愛らしい花を総状に付けます。このマメ科に独特である蝶形の花は、3cm程もあります。そのためか、花柄はその重さに耐え切れずに垂れ下がり、花序は逆さまに。 他のマメ科の花と比べて、上下が異なります。花言葉は「忍ぶ楽しみ」、重さに耐えしのんでいる姿から付けられたのでしょうか?
実は長楕円形で豆果。長さ5〜10cm 、幅3〜3.5cmもあり、花の大きさ比べても、想像もできないくらい大きい。そのために周りの葉と同じ緑色であっても、容易に目に入ります。和名はこの実の姿が幅広くて、刃物の鉈(ナタ)に似ていることから付けられたようです。中には約1cm大の種子を2〜5個入れています。
暖地の海岸で、緑色の大きな葉が群落をつくっている所を見つけると、ハマナタマメが群生しているのではないだろうかと、それに向かって歩を進めます。やがて淡い紅紫色の蝶形花が見えてくると、ハマナタマメであろうと確信し、今度はさらに近づいて、大きな実を探します。そして緑色の葉に隠れて、大きなナタの形をした実を見つけると、宝物を見つけたように心が躍ります。その時は、汗ばんだ頬に浜風が、いっそう涼しく、気持ちよく感じます。(潮 信輔)花言葉・花言葉は・花言葉言葉 : 忍ぶ楽しみ
- 登録日
- 2012年03月24日
- 更新日
- 2021年01月29日 17時 25分