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夏・緑葉期の阿寒湖畔
Summer landscape by Lake Akan in Hotukaidou pref.
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阿寒湖は北海道東部の釧路市にあって、標高が420mのカルデラ湖です。周囲は30km、平均の水深が17.8mですが、最大の水深は45mもあります。湖の東岸側には、雄阿寒岳が勇姿を見せ、ここより約8kmには、現在も活動中の活火山である雌阿寒岳がそびえています。火山地域にあるために、湖の南岸には温泉が湧き、阿寒湖畔は温泉街としても有名・・・。全域が阿寒国立公園に含まれる道東を代表する観光地となっていて、四季折々多くに人々が訪れます。
夏の阿寒湖畔は、深い縁に囲まれます。原生林の遊歩道を歩くと、温泉が出ていて弁慶の湯(足湯)と呼ばれています。疲れを癒し歩いて行くと、小径に古い巨木が倒れ、その苔むした幹や根元に、若い木やキノコたちが語りかけます。またピンク色のネジバナ、オレンジ色の花弁に斑点があるコオニユリ、紫色のトリカブトなどの花たち。マイヅルソウは緑褐色の、ナナカマドは黄色の、ヤマブドウは緑の実をつけていました。
湖畔を進むと白い湯けむりが見え、近づくと植物に乏しい窪みが散在。灰白色の泥をプクプクと規則正しく持ち上げ、泥の輪を幾重にも作っています。これがボッケ(泥火山)で、阿寒湖は火山性の湖であることを示しています。
岸辺に出ると、青い湖水がさざ波となって白い小石も揺らし、時々、野鳥の囀りが湖面を渡ります。そしてホテル街の湖畔にある船着き場では、鴨たちが羽を休め、白鳥の形をしたボートなどが繋いでありました。
8月下旬の阿寒湖は、秋の訪れが近いことを語っているようでした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年05月16日
- 更新日
- 2017年05月17日 09時 56分