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秋の北海道「大沼国定公園」
Autumn scenery of Onuma Quasi-National Park in Hokkaido
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北海道の大沼国定公園は、函館の北約16kmの距離にある公園です。活火山である駒ヶ岳の噴火によってできた堰き止め湖沼で、大小の沼に浮かぶ多くの小島と、周辺の自然豊かな景観を形づくっています。日暮山にある展望台から眺めた景色は素晴らしくて、背景にそびえる男性的な雄姿の駒ヶ岳、女性的な湖沼の浮かぶ小島群、その対比の美しさが目を惹きます。
今回やっと訪れたのは10月中旬。日暮山から下り、大沼の岸辺にある「西大島」にて周辺を見渡すと、木々は黄葉や紅葉をまとい、芒の穂が揺れ、ハマナスは赤い実を付けていました。また沼に浮かぶ小さな島を、真横から見るとそれぞれ多様性に富み、遊覧船やボートがその間を巡っていました。そして裾を広げるように座っている標高1,131mの駒ケ岳・・・。成層火山で、大沼以外の方向から見ると、荒々しい山肌も見せているとのこと。しかし大沼の西大島から見た駒ケ岳は、あくまで横に長く、なだらかで優美な姿をしています。山容が、馬がいなないている姿に似ているとのことから、駒ケ岳との名が付けられたようです。晴れていましたが、雲もあり流れて山頂に架かってもいました。時々雲間から射しこむ陽光が山肌を茶色に輝かせて、活火山であることの証を示している様でした。ただ裾野や大沼に接した所は、すっかり緑の原生林で覆われていて、駒ケ岳も数万年に及ぶ長い歴史があることを物語っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年11月02日
- 更新日
- 2023年11月03日 17時 53分