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秋・紅葉期の京都・神護寺(その2)「参道入口、茶店、楼門、書院、宝蔵、和気公霊廟、鐘楼」
Autumn scenery of Jingoji Temple in Kyoto(Part 2)
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神護寺は京都市の北西に位置する、高雄山の中腹にある真言宗遺迹(ゆいせき)本山の寺院です。平安遷都に尽力した朝廷の和気清麻呂らの祈願で、781年に開山されました。日本仏教史上、名高い山岳寺院として有名で山号は高雄山。皇族や武家、最澄や空海などの僧侶たちの帰依があり、平安時代から鎌倉時代の国宝の仏像や鐘楼など、多く寺宝を有しています。広い境内には金堂、五大堂、毘沙門堂、大師堂など、多くのお堂が建ち並んでいます。神護寺の四季はそれぞれ趣があります。
神護寺の秋は紅葉の名所として、とくに有名です。まず高雄山の麓の近くを流れる清滝川のせせらぎを聞きながら長い参道を歩くと、脇には茶屋があり、大きな赤い野点傘に惹かれて少し休憩したくなります。お茶を頂きながらの周りの紅葉狩り・・・、秋の風情が染み入ります。再びゆっくりと参道を歩くと、立派な楼門が見えてきます。1623年に建立されたとのことで、両脇には二天像が安置されています。この風格ある黒褐色の柱を通して見る紅葉は一幅の絵です。楼門をくぐると、そこは広々とした空間で、書院と高貴な門、白壁の宝蔵が並びます。近くには和気公霊廟と鐘楼があり、これらの建物群は紅葉のグラデーションに囲まれていました。そして金堂、五大堂、毘沙門堂、大師堂を参拝して帰る際にも、再び見渡す参道の秋風情。高雄山の澄んだ空気と秋模様に心身が洗われました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年11月19日
- 更新日
- 2021年11月19日 17時 01分