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秋・紅葉期の平泉「中尊寺」
Autumn scenes from Chuson-ji Temple in Hiraizumi
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平泉の中尊寺は、奥州の藤原氏が仏国土をめざして建立した寺院群です。 古い巨木が連なる杉並木や紅葉を楽しみながら、月見坂を登って行くと、弁慶堂、地蔵堂、薬師堂などが出迎えてくれます。
そして素朴な山門への石段をへて、広い境内の本堂に入ると、風格ある甍に黄葉が映えていました。手水鉢のそば、寺の池の周りにも、確かな秋模様がありました。そこをあとにして、峯薬師堂、大日堂、不動堂に手を合わせて過ぎると、いよいよ創建当初の唯一の遺構で平安文化が、色濃くつまっている金色堂が見えてきました。
金色堂へ続く立派なサワラ(ヒノキ科)の巨木と静寂の石段・・・、緑に映える控えめな紅葉は、この御堂の品格を示していました。
やはり、中尊寺の境内全体は、秋の紅葉が訪れた自然と良く調和していて、この地方の高い文化、人々の敬愛と教養を、それとなく控えめに物語っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年04月11日
- 更新日
- 2017年04月11日 09時 00分