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春の緑に包まれた松江城
Matsue Castle in Sanin-region
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松江城は山陰地方に現存する、唯一の天守閣をもった格式ある平山城です。五層六階の望楼様式を備えた天守閣で、白亜の漆喰いを下から支える黒く塗った雨覆板、が古さを伝えます。武骨さ、素朴さ、どっしりした重厚さを誇っています。天守閣の防衛を堅くする附櫓、石落とし、強固な牛蒡積みの石垣、漆黒の下見板張り・・・。宍道湖畔の亀田山に建てられた松江城は、日本海気候によく似合う名城です。
今年の五月、数十年ぶりに訪れた松江城。時が止まったような気がしました。また、二の丸への石段近くで、大きなナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の木に、白くて細長い花が咲き乱れていました。今回、黒い天守閣を背景にして、白いナンジャモンジャが春風に揺れる姿を、初めて見ました。この木は、数十年前にも同じ所に在ったのでしょう。ここでは、時と季節の流れを感じました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年03月22日
- 更新日
- 2016年10月01日 11時 19分