癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　日本列島は四方を海に囲まれ、岬や入り江、島を多く抱えています。そして海岸や浜辺では、春夏秋冬、それぞれの草木が生きつづけています。つぼみや花として、実や種子として・・・、また根や地下茎として。時には強い風雪を受けながらも、懸命にその姿を見せつつ、私たちに何かを語っています。傾きながらも低く力強くえだや根を伸ばす青い松、浜風に立ち向かうハマナスの紅色の花や実たち。一日のなかでも、昼の海風、夜の陸風に揺れながら・・・、そして時間が止まったような朝凪や夕凪に憩うトベラやシャリンバイたち。 　浜辺では、薄紫色のハマボウやハマヒルガオ、白いハマダイコンや黄色いハマニガナなどが、砂やそよ風と戯れます。海岸や浜辺で育つ花や実たちは、強さと忍耐、優しさと穏やかさを示しています。（潮 信輔）