癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　メタセコイアは中国原産の落葉する高木で、雌雄同株の裸子性の針葉樹です。化石の研究で、数百年万年前には日本列島でも繁茂していましたが、約８０万年前に絶滅した植物であるとみなされていました。しかし1945年、中国の四川省で現存していることが発見され、「生きた化石」として有名に。以後、わが国にも種木が渡り、現在では公園や街路に植えられてます。成長が速くて、枝ぶりがきれいな円錐形の樹木・・・。そのため、並木としても景観を飾っています。 　　春、細長い葉が、羽状に対生して枝と樹木を飾ります。そして秋、葉は葉先から黄葉し・・・、晩秋には赤茶色に樹木全体を染め上げます。とくに並木では、紅葉した円錐形の樹が連なり、見事な秋模様を造ります。

　やがて枯葉と落葉の季節が･･･。 葉は一枚一枚がばらばらに落ちるのではなくて、小さな枝と一諸に落葉します。離れるのが、いやなのでしょう。そして冷たい冬が過ぎた春、冬芽から黄緑色の若葉が、再び枝を覆い始めます。（潮 信輔）