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「大興善寺(ツツジ寺)」の四季風情
Four seasons of Daikozenji Temple
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佐賀の基山町にある大興善寺は、天台宗の別格本山で、1300年の歴史がある古刹です。奈良時代に創建され、その後の戦乱に伴う栄枯盛衰を経た寺院・・・。時の流れを包み込んでいる山寺です。また現在は、参道や裏山などに植えられた春のツツジが見事で、全国的に「つつじ寺」の愛称で知られています。
春、急勾配の長い石段の参道と裏山には、約5万本のツツジが咲き乱れ、華やかな季節の到来を告げます。そして秋には、モミジの紅葉の、春とは一味違った落ち着きと、凛とした雰囲気が満ちます。
大興善寺にはツツジやモミジのほかにも、シャクナゲ、オオデマリ、フジ、シランなど四季おりおりの植物が、訪れる人々を誘います。そして日本庭園、お茶処、本堂、庫裡庭園、 宝筺印塔などを引き立て、山寺の風情をいっそう高めてくれます。また境内の水車、苔むした木々の根元、本堂の茅葺き屋根、石の階段に沿う築地塀と竹垣、庭園の赤くて大きな傘・・・・気が休まります。遠くを見渡せば、周囲の里山や里村が、懐かしさも運んでくれます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年12月02日
- 更新日
- 2016年10月01日 11時 12分