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オオデマリの四季
Four seasons of Japanese snowball
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オオデマリ(大手毬)は日本原産で、高さ2〜3mの落葉する低木です。春の5月ごろに、白〜やや緑色がかった装飾花が、多数密集して、アジサイのように球状に咲きます。装飾花とは、花粉を運ぶ昆虫への目印になるように大きく発達した花とのこと。これらの花が枝にいくつも重なって、手まりのように集まり咲き誇ることから、オオデマリ(大手毬)の名前がつけられました。とくに陽に照らされた鮮やかな純白の花は、新緑によく映え、柔らかな姿をしていて見応えがあります。
オオデマリは、花のみならず葉も素適です。対生する葉は辺縁が鋸歯状で、葉脈の線が深く、くっきりと見えます。秋、葉は次第に赤紫色を帯びながら、やがて鮮やかな紅葉へ。紅葉したあとも、深い葉脈は、陰影もはっきりとなり、鋸歯状の葉縁とともに、青空に美しく映えます。冬、紅葉はすっかり枝から離れ、ドングリ状の冬芽は、春の訪れを静かに待ちます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年10月21日
- 更新日
- 2017年10月23日 18時 25分