名所旧跡:No.80 通潤橋 (先代の叡知)
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「通潤橋」の動画
険しく深い谷を越えて、白糸台地に潤いを
安政元年(1854)、白糸台地に水を送るために架けられた国指定重要文化財の通潤橋は、現在も100ヘクタール以上の水田に水を供給しています。(長さ約77.5m、高さ約22m、幅約6.7m/水路橋としては日本一の規模を誇ります。)
この橋は布田保之助(ふたやすのすけ)の企画、石工丈八(じょうはち)達の技術、矢部郷住民の献金と労力奉仕のもとによって完成しました。
用水は逆サイフォン(連通管)の原理によって流入側から7.5mの落差で流れ落ちた水は、通潤橋中央部の3本の通水管の中を流れ、5.8m高い流出側へとかけ上がります。
水圧に耐えるため石製の通水管を造り、またその重みに耐えるため、熊本城独特の石垣「武者返し」の組み方を取り入れた。「武者返し」は見た目の美しさのためにではなく、重たい天守閣を弱い地盤で支えるために考えられた加藤清正公の傑作でした。
パフォーマンスではなく水路掃除の放水
通潤橋の中央上部両側には、沈殿物を除くための放水路が設置されており、時間を区切って大規模な放水を行うことで有名です。(毎週土日・祝日の正午から15分間放水されます。/田植期・水不足時はのぞく)
通潤橋を渡り約10分歩くと高さ50mの岩場から落ちる壮大な五老ヶ滝があります。
名 称/通潤橋(つうじゅんきょう)
所在地/熊本県上益城郡山都町城原
【水の郷百選】【日本の音風景百選】