癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　スイートピーは地中海沿岸を原産とするつる性でマメ科の一年草です。名前のスイートは良い香り、ピーはエンドウマメをあらわしています。本格的に暖かくなった春から初夏にかけて、いろいろな色と良い香りがする花で人々を魅了。とくに青空のもと、暖かいそよ風に揺れる姿は、美しいものです。

　花は赤、ピンク、紫、オレンジ、白などがあり、花蝶のような形をした花弁を咲かせます。葉腋から花の茎を出し、ふつうは数個から10個ぐらいの花。また双子の葉は緑色の羽状葉で、先端は巻きひげとなって、互いに絡みつきながら上へ上へと伸びて行きます。花言葉は、「愛の愉しみ」、「優美」、「門出」のほかに、「思い出」、「別離」も・・・。スイートピーは赤やピンクの暖かい色をした花が多いので、前半の花言葉はよく理解できます。また、うす紫や白の花がそよ風に揺れる姿を見ると、後半の花言葉もわかるような気がします。いずれにしても、スイートピーは、青空とそよ風がよく似合う花です。

　そして花の後は、黄緑色の小さな莢の中に、数個の種子を抱きながら、しだいに茶色になって行きます。（潮 信輔）