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ムスカリの四季
Four seasons of Grape hyacinth: from bud to seeds
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ムスカリは地中海の沿岸を原産とする球根植物で、50〜60種もあるとのこと。わが国へは戦後に園芸植物として入り、現在では公園、花壇や家庭の庭などでよく見られます。細長い葉をもつ単子葉植物。冬から早春に細長い葉をだし、葉の根もとに目立たない蕾が顔をのぞかせます。まだ寒い早春の光が射しこむようになると、日ごとに成長してゆき、色も薄紫色になって・・・やがて濃い青紫色の花を咲かせます。
早春を彩る花で、開花期は3月初旬から4月末ごろ。青紫の小さな花が房状に伸びてきます。しかし一つ一つの花はあまり開かなくて、釣り鐘のように下を向きます。これらの花が集まって、ちょうどブドウの房を逆さにしたようです。そこで別名は、ブドウヒアシンス。
やがて春たけなわになると、花は緑色の実へ。そして白くなって開き、中には粟粒大の3個の黒い種子が、顔を覗かせます。可愛いかぎりです。
花言葉は、「寛大なる愛」、「明るい未来」。ようやく寒い冬も過ぎ、ときには陽光も暖かさを感じるようになってきた早春、細長い緑の葉の間から、淡くて青紫がかった花が見えてきます。すると明るい春の到来を感じ、気分もウキウキして来ます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年05月01日
- 更新日
- 2017年06月27日 08時 40分