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フウセンカズラ(風船葛)の四季
Baloon vine: from bud to fruit
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フウセンカズラ(風船葛)は、つる性の一年草です。葉は三つに複葉するモミジ葉で、あらい鋸歯がありますが、小葉は柔らかくて繊細です。7〜9月ごろに、葉のつけ根から伸びた長い柄の先に、花序は散房して数個付きます。白くてかわいい3〜5mmの花で、可憐そのものです。
8月〜10月ごろに実をつけます。ホオズキのように丸く、ちょうど紙風船のように膨らみます。巻きヒゲがあって、葛のようにまきつくことから和名が風船葛。青々とよく茂っている時期は、涼感があって、壁や垣根の緑化にも使われます。夏の風物詩のひとつと云えましょう。
この淡い緑色の実もよく見ると、単に丸いだけでなく、3つにわかれた部屋になっていて、各部屋に丸い3粒の種子を抱いています。やがて夏の陽を受けながら、淡い実も、次第に茶色く枯れて・・・黒い種子が目立ってきます。種子は5mmぐらいの球形です。なめらかな黒で、表面にロマンチックな白いハート形の模様があります。花言葉は「あなたと共に飛び立とう」、「永遠にあなたとともに」、「多忙」とのこと。
青空の下、初秋の風に揺れるフウセンカズラの姿は、毎年、心に季節を運んでくれます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年07月25日
- 更新日
- 2019年07月25日 10時 47分