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十月の花と実(がんサバイバー・クラブ、2019年 10月 寄稿)
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縦に長い日本列島のためか、10月は九州や東北では少し寒暖の差はあります。しかし、やはり過ごし易い本格的な秋が到来しました。大分の久住高原では、青紫色のリンドウが蕾を膨らましながら、控えめに花弁を開きました。佐賀の“いろは島”を見下ろす丘には、ジュウガツザクラ(十月桜)が、その名の通りj十月に咲いています。白くて重なり合った花弁が、海風にそよいで・・・。また山口にあるカルスト台地の秋吉台近くでは、多彩な色のコスモスが満開となって風に舞っていました。
東北に行けば、鳥海山の中腹でナナカマドの真っ赤な実たちが、秋の青空に映えています。そして秋田の男鹿半島にある入道崎には、ススキの穂波を通して白と黒の縞模様を持った灯台が、いつもの様に力強く立っています。その傍の草原では、アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、タムラソウ、フウロなどの秋の花たちが、多彩な色で、深まり行く北の秋を惜しむ様に、ときおり揺れていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年10月01日
- 更新日
- 2019年10月01日 12時 18分