癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　青空の下で、薫風が吹きわたる日が多くなり、春盛りの暖かい季節を迎えました。東北や北海道の平地では、雪解けも進んでいることでしょう。では今回も、各地の春の花たちを求めて、花の旅をいたしましょう。

　九州では、少し暑さも感じる日もあります。佐賀県の唐津にある鏡山の頂上付近の草原では、ウツボグサが蕾を開き、紫色の花弁をたくさん付けていました。大分県の「くじゅう花公園」では、彩り豊かなポピーの花たちが高原の風に揺れて、人々がカメラを向け・・・。四国の香川県にある五色台でも、シロフジが枝いっぱいに、白い花房で藤棚を飾り、瀬戸内海からの風にそよいでいます。また本州においても、本格的な春の訪れです。岩手県で平泉文化を今に残す毛越寺では、遣水（やりみず）の流れのそばで、朱色のツツジが文化に花を添えていました。一方、高い山地でも雪解けが認められます。長野県の鬼無にある標高１２３０ｍの今池湿原では、ミズバショウが広い群落をつくり、人々を迎えています。５月になり日本列島は、平地も高地も春景色となりました。（潮 信輔）