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ツリフネソウの蕾から実へ
Touch-me-not: from bud to fruit
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ツリフネソウは東アジアに分布する一年草で、低い山の山麓や野山の半日陰で湿り気の多いところに群生します。細い花柄から釣り下がる花の姿が、帆掛け舟をつり下げたように見えることから、ツリフネソウ(釣船草)の名がつけられました。
茎の先端部から出てくる細長い花序。やがて、赤紫色で数センチの横長の花が釣り下がりながら、多く咲いてゆきます。花弁は前の2枚と後ろに伸びた1枚の計3枚。この後方に伸びた花弁が特徴的で、長くて筒状になり、その先は距を形成しながら渦巻き状に巻きます。
花はやがて細長い実になります。そして熟した果実にちょっと触れるだけで、突然中の種子を遠くへ勢いよく弾き飛ばします。そこで生まれた花言葉の一つが「私に触らないで」。夏、野山の水辺を歩くとき、自然とこの花を探します。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年08月10日
- 更新日
- 2016年09月12日 15時 40分