TOP > テーマ別おすすめ画像 > クズの夏から秋(仮、要タイトル、更新用に修正追加中)
テーマ別おすすめ画像
クズの夏から秋(仮、要タイトル、更新用に修正追加中)
Kudzu: from summer to autumn
/
クズは日本の各地に分布する、つる性の多年草です。秋の七草の一つでもあり、またその根は食品や漢方薬としても、よく知られている植物です。クズの根を晒して作る葛粉、それを湯でとかした葛湯など和菓子の原料となります。またクズの根を干した生薬は葛根(かっこん)とよばれ、漢方薬の原料に。 夏から秋にかけてのクズの繁殖力には驚かされます。一日に茎が数十センチも伸びることも。根に比べて、クズの花の推移はあまり知られていません。クズのすさまじい生長の陰に隠れて、あまり目立たない蕾や穂状の赤紫色の花たち・・・。よく見ると、クズの花穂は下から上へと、次第に咲いて行きます。上部の黄緑がかったつぼみ、中部の赤紫色をした花弁、そして下部の花の落ちたあと。一つの花穂にも、時の流れが残っています。やがて黄色い莢が出来て、秋の深まりとともに、黒褐色の莢へ。中には次の世代の種子が息づいています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2024年06月02日
- 更新日
- 2024年04月13日 15時 53分