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犬山の名庭園「有楽苑」と国宝茶室「如庵」
Urakuen (Japanese garden) and Joan (tea ceremony house) in Inuyama
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犬山の「有楽苑」は犬山城のすぐ近くにあって、信長の実弟である織田有楽斎に関連した茶道文化の歴史を語る施設です。静かな日本庭園に囲まれた茶室や建物が、「わび」と「さび」の世界に誘います。
有楽斎が建てた国宝茶屋の「如庵」。端正で斜めの壁や独特の連子窓など、独特の世界を創りだしています。この如庵に続く「旧正伝院書院」は、簡素な中に日本文化が息づいています。廊下の木組みと風雪に磨かれた板張り・・・。見る人の心に、時の流れが入ってきます。
また茶室の古図から復元された「元庵」のたたずまい。含翠門からつづく敷石の細い苑路、周りはモミジの黄葉など秋の風情に囲まれていました。とくに印象的なのは少し傾いた「萱門」・・・。厚い萱葺き妻入りの門で、細い4本の柱で支えられながらも、自分の役目を確かに果たしていました。
15年前に訪れたときと同様に、やはり「有楽苑」は、全体が詩情と風雅に包まれた茶苑でした。水禽窟の音色は、時を変えても、同じ趣がありました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年07月11日
- 更新日
- 2016年09月21日 11時 00分